月の南極のエイトケン盆地に重力異常があることがわかり、NASAのデータを解析したアメリカのBaylor University(ベイラー大学)の研究グループが研究結果を発表しました。
月の南極の地表の下に218京(2.18×10^18)キログラム以上の金属が埋まっている可能性があるようです。
月の裏側の地下に謎の超巨大物体が、研究: 「とにかく謎だらけ」「この結果にはとてもわくわくしています」「できるなら、私も早く研究を始めたい」など、研究者の好奇心をますますそそる発表です。どんな物体なのでしょうか。 https://t.co/L7Kuoweot8 #ナショジオ
— ナショナルジオグラフィック日本版 (@NatGeoMagJP) 2019年6月13日
研究グループが解析したデータを観測したのは2011年に打ち上げられた、NASAの月探査機GRAIL(グレイル)です。
GRAILは2機の探査機で構成されており、月の周りを周りながら、お互いの距離を測定することで月の重力分布を調べました。
研究グループによると、月の重力異常には2つの原因が考えられ、1つは、月の構成段階で出来上がった密度の高い酸化物であるというものもう1つは、過去に月に衝突した小惑星の核であるというもの。
エイトケン盆地は太陽系の中でも最大級の大きさのクレーターなので、小惑星の衝突の痕跡と考える方が自然かもしれませんね。
NASAがアルテミス計画で有人月探査を行う計画なので、有人での月探査で今回の発見の原因を詳しく調べることになればより原因が明確になるのではないでしょうか。
NASAの今後の計画に期待しましょう。
過去記事
中国 月の裏側での発見で「マグマオーシャン仮説」を裏付けか? | Space News Lab
NASAの新たな月探査計画は「アルテミス」! | Space News Lab
参考
月の裏側の地下に謎の超巨大物体が、研究 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/061300349/?rss
GRAIL – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/GRAIL
Wrote: わたなべ