NASAは2022年7月6日、7月5日から通信が途絶していた超小型衛星「Cislunar Autonomous Positioning System Technology Operations and Navigation Experiment (CAPSTONE)」との通信が再確立したと発表しました。通信の問題が発生していたことで「CAPSTONE」は7月5日に予定していた軌道修正操作を延期しています。
CAPSTONEは2022年6月28日、ロケットラボのエレクトロンロケットにて打ち上げられ、地球周回軌道に投入されました。ロケットラボの小型衛星プラットフォーム「Photon(フォトン)」によって月を目指し、月長楕円極軌道に入る計画となっています。
CAPSTONEは2022年7月4日のフォトンからの切り離し後、太陽電池アレイの展開を行い、NASAのDSNのマドリード局との通信を行なっています。その後、DSNのゴールドストーン局との通信中に問題が発生し、運用チームは通信の再確立におり組んでいました。
月長楕円極軌道を目指している「CAPSTONE」に通信の問題が発生していましたが、すでに通信は再確立されたようです。元々予定していた軌道修正操作は延期されましたが、軌道修正操作を数日間遅らせるのに十分な燃料はあるとのことなので、ミッションの達成にそれほど大きな影響は無いと思われます。
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/07/05/capstone-update-on-communications-issue/
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/07/05/further-details-on-communications-issues-with-nasas-capstone/
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/07/06/capstone-update-communications-re-established/
Wrote: わたなべ