2022年6月8日、NASAは木星の衛星エウロパの探査機「Europa Clipper（エウロパ・クリッパー）」が完成したと発表しました。打ち上げは2024年10月、2031年から本格的な探査を行う計画になっています。
木星の衛星エウロパは、表面が深さ数kmの氷で覆われた星で、氷の下には約100kmの液体の水があると言われています。そして、その水の中にはなんらかの生き物がいるのではと期待されています。探査機エウロパ・クリッパーのミッションはエウロパの組成や全球のマッピング、大気のサンプリングなどです。こうした観測データをもとに内部の液体の海の様子を調べていきます。
エウロパ・クリッパーの大きさは、幅1.5m×高さ3mで、SUVと同じくらいの大きさです。打ち上げ時には折り畳まれている太陽電池アレイを展開すると、バスケットボールコートのサイズになり、これは、これまでに開発された最大サイズのNASAの宇宙船とのこと。
エウロパ・クリッパーは現在も機器の取り付けやテストが行われていています。打ち上げが2年後の2024年でそれまでにさまざまなテストが行われることになります。本体が完成したといっても、打ち上げまでに2年、本格的な観測開始まで9年もありますが、今からどのような観測結果が得られるのか楽しみですね。
https://gigazine.net/news/20220609-nasa-completes-europa-clipper-main-body/
https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasa-s-europa-clipper-mission-completes-main-body-of-the-spacecraft
Wrote: わたなべ