中国の月面探査車「玉兎2号」に搭載された月探査レーダー(LPR)による月表面構造探査の研究結果が「ScienceAdvances」に発表されました。月の表面地下40mまでに3つの異なる構造が明かになりました。
New data from China’s Chang’E-4 (CE-4) lander, which recently became the first spacecraft to land on the far side of the #Moon, suggests that the CE-4 landing site is carpeted by a layer of loose deposits up to 12 meters thick. Learn more: https://t.co/tfOwIhjfWJ pic.twitter.com/xUmrVjl9vG
— Science Advances (@ScienceAdvances) February 27, 2020
2019年1月3日に中国の月探査機「嫦娥4号」が月の裏側への着陸に成功し、月面探査車「玉兔2号」の分離にも成功しました。今回発表された成果は、玉兎2号が月面で探査を開始した直後の2日間での測定結果です。
月の表面40mまでの地下構造は表面〜地下12mまでの1層目、地下12m〜24mまでの2層目、地下24m〜40mまでの3層目に分かれています。1層目は細かい粒状の土であるレゴリスとなっており、2層目は粗い石と岩で構成され、3層目は粗い石と細かい粒状の土が交互に重なっていることがわかりました。地下40m以下の深い地層の構造については、今回つかわれたレーダーの信号が弱く、正確な測定ができませんでした。
嫦娥4号の月裏側への着陸によって、様々な研究成果が発表されてますね。月の内部は非常に複雑な構造をしているようですが、2日間の測定だけでも、様々なことがわかるのは驚きです。月の不思議がさらに解明されることを期待します。
https://advances.sciencemag.org/content/6/9/eaay6898
http://j.people.com.cn/n3/2020/0227/c95952-9662635.html
Wrote: わたなべ