2020年1月6日、スペースXは低軌道人工衛星インターネット計画である「starlink(スターリンク)」用の人工衛星60基を打ち上げました。今回の打ち上げはスターリンク用人工衛星の打ち上げとしては3回目の打ち上げとなり、合計で180機が打ち上げられました。
打ち上げに使用されたファルコン9ロケットは再使用されたもので、4回目の打ち上げで、打ち上げ後にドローン船への着陸に成功しています。
最初のスターリンク用人工衛星で「銀河鉄道か?」と話題になった、人工衛星の反射の問題の対策として、今回打ち上げられたうちの1機は反射を抑える特殊な素材でコーティングをして、天体観測への影響を試験する実装実験用の人工衛星となっています。
最初の打ち上げの時に撮影されたような人工衛星が連なって移動するのは、打ち上げ直後だけであり、時間が経てばこのように連なった姿が撮影されることは無くなります。また、人工衛星の反射が問題となるのは、打ち上げ直後の軌道が低い時のみで、目標軌道であるもっと高い軌道になれば見えにくくなるとも言われています。
生活が便利になるのは嬉しいですが、夜空を撮影した時に、人工衛星の奇跡がたくさん写ってしまうのは、悲しいものがあるので、今回実証実験が行われる反射しにくくなるコーティングの効果を期待しています。
https://sorae.info/space/20200108-spacex-starlink.html
https://www.soumu.go.jp/main_content/000660088.pdf
Wrote:わたなべ