ロケットラボ アメリカ国家偵察局の「NROL-199」ミッション実施

 アメリカとニュージーランドのロケット開発会社ロケットラボは、現地時間2022年8月4日、「エレクトロン」ロケットの打ち上げを実施し、搭載されていたアメリカ国家偵察局(NRO)の人工衛星を予定通りの軌道への投入に成功したと発表しました。

 ロケットラボ社のロケット「エレクトロン」は全長18m・直径1.2m・13tの小型の2段式ロケットです。液体燃料ロケットで、軽量化のために本体には炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が使われています。エンジンは独自開発ラザフォードエンジンが使われており、これは3Dプリンタで作成されています。

 「NROL-199」は、NROが2022年内に計画している6つのミッションのうち、4番目のミッションとなります。ペイロードの詳細は非公開ですが、NROとオーストラリア国防省との協力により設計、構築、運用された人工衛星とのこと。

 ロケットラボのエレクトロンロケットは今回の打ち上げで、29回目の打ち上げとなりました。ロケットラボは2022年7月13日にもNROの2022年の3番目のミッション「NROL-162」で人工衛星の打ち上げを実施して、人工衛星の投入に成功しています。なお、2020年にもNROの2つのミッションで2機の人工衛星を打ち上げています。

参考

ロケットラボ、アメリカ国家偵察局「NROL-199」ミッションの打ち上げを実施



https://www.rocketlabusa.com/missions/completed-missions/antipodean-adventure/


Wrote: わたなべ