2022年7月5日、 京都大学と鹿島建株式会社は月や火星に住むための人工重力施設の共同研究を開始すると発表しました。
研究の背景として、人類が宇宙空間や、月、火星で生活ことの現実性が高まっているのに対し、現在は子供の誕生や成長への影響はまだ研究されていなく、重力がないと、哺乳類はうまく誕生できない可能性があります。また、誕生できても低重力下で成長したら、地球では自力で立てない体になることが考えられるため、宇宙空間や月面、火星面において、回転による遠心力を利用し、地球環境同等の重力を発生できる「人工重力居住施設」が宇宙進出のコアテクノロジーであるとのこと。
月面での人工重力居住施設「ルナグラス」は花瓶のような細長い形状をしています。ルナグラスは直径がおよそ100mで高さが400m、1周するのに20秒の速度で回転することで1Gの重力を生み出します。火星の人工重力居住施設「マーズグラス」は「ルナグラス」に比べて口が広いグラスのような形状をしています。この形状の違いは月面は地球の6分の1の重力に対し、火星は地球の3分の1の重力との重力の大きさの違いによるもののようです。
今回発表された人工重力施設が実際に月面や火星に造られるのかはわかりませんが、このような施設があるなら、月や火星へ行ってみたくなりますね。重力が低い環境下では筋力が衰えて、毎日一定時間の運動が必要になりますが、月面などに1Gの環境があるなら、毎日運動する必要もなくなりそうです。
https://www.gizmodo.jp/2022/07/lunar-glass-mars-glass.html
https://space.innovationkyoto.org/2022/07/06/coretechnology_kyoto_kajima/
https://news.mynavi.jp/techplus/article/lunaglass-1/
Wrote: わたなべ