カリフォルニア大学リバーサイド校の天体物理学者らが、木星が現在のような姿になった理由を理解するために、木星の巨大な4つの衛星の軌道や木星自身の軌道、形成された環の存続期間などに関するコンピューターシミュレーションを実行したとの記事が2022年7月21日にカリフォルニア大学リバーサイド校のサイトに掲載されました。
土星の周りにある環は有名ですが、実は木星も環を持っています。しかし、非常に薄くて暗いので、1979年にボイジャー宇宙船が通過するまで、環があることは発見されていませんでした。
今回発表されたシミュレーション結果によると、質量が十分大きな衛星の影響で、環の材料となる氷が、木星周辺から投げ出されたり衛星と衝突したりすることで、環の形成が妨げられる可能性が明らかになりました。その結果、木星はこれまでに大きな環を持っていた可能性は低いこともわかりました。
シミュレーションの結果から、土星の環も今後1億年でみられなくなく可能性が高いこともわかりました。そう考えると土星の環が見られる時代に生きている我々は幸運な時代に生きているのかもしれませんね。
https://news.ucr.edu/articles/2022/07/21/why-jupiter-doesnt-have-rings-saturn
https://arxiv.org/abs/2207.06434
Wrote: わたなべ