Nanoracks(ナノラックス)社は、2022年7月2日に国際宇宙ステーション(ISS)から、172ポンド(=78kg)のゴミ袋を大気圏に落とす実証実験に成功したと発表しました。
ナノラックス社は2009年に設立され、ISSの実験リソースの提供を行ない、ISSの商用利用を進める会社です。ボイジャー・スペース、ロッキード・マーティンと提携し、民間宇宙ステーション「Starlab」の開発計画を進めています。
現在ISSではゴミを数か月間保管し、無人の宇宙船をゴミの袋で満たしてから、地球の大気圏に再突入させて燃やして処理するなどしてきました。今回行われた実証実験はNASAとジョンソン宇宙センターとの協力で、ナノラックス社が製造したISSのエアロックモジュール「ビショップ・エアロック」に最大600ポンド(=272kg)入る専用のコンテナを設置し、その中にゴミ袋を設置して実験が行われました。コンテナからゴミ袋が放出されると、すぐに次のゴミ袋が取り付けられる仕組みになっているとのこと。ISSから放出されたゴミ袋は大気圏で燃え尽きるので、スペースデブリにはなりません。
今回実証実験された方法が定期的に実施されるようになれば、数ヶ月もゴミをISSに溜めておく必要がなくなり、より快適なISS生活を送れるようになるのではないでしょうか。
https://www.gizmodo.jp/2022/07/garbage-disposal-in-iss.html
https://nanoracks.com/nanoracks-bishop-airlock-enables-responsible-waste-disposal/
Wrote: わたなべ