木星は他の惑星を食べていた?

 木星探査機ジュノーの観測結果から、木星の形成段階で他の小さな惑星を食べて成長したとの説が有力になったとの論文が「Astronomy & Astrophysics」に2022年6月8日に公開されました。

 木星探査機ジュノーは2011年8月に打ち上げられました。ジュノーは、木星の核の質量の推定や木星の重力場のマッピングし、木星内部の質量分布を評価するなどのミッションを行いました。

 木星がどのように形成されたかについては、2つの有力な説があります。一つは数センチメートルサイズの小石が集まって核になったとの説と、もう一つは数キロメートルサイズの微小惑星が集まって核になったとの説です。今回発表された論文では、ジュノーによって観測された木星の重力データを分析したところ、木星のガスに囲まれた核にある岩石の構成は、数キロメートルサイズの微小惑星を「食べて」成長したとの説を支持しています。

 今回の発表された論文では、木星探査機ジュノーの観測結果から、木星は微小惑星を取り込んで成長したとの説が有力になりました。実際の木星の形成過程をもう一度見ることはできないので、結論が出ることはないのでしょうが、どのように私たちが住んでいる太陽系が作られていったのかがわかるのは、興味深いですね。

参考

https://realsound.jp/tech/2022/07/post-1067150.html



https://www.aanda.org/articles/aa/full_html/2022/06/aa43207-22/aa43207-22.html


Wrote: わたなべ