2022年6月23日、さくらインターネットは同社が展開する衛星データプラットフォーム「Tellus」で、JAXAの気候変動観測衛星「しきさい」が取得した「海面水温」「クロロフィルa濃度」「懸濁物質濃度」の準リアルタイムプロダクトと8日間の観測データの時間統計量データを無料公開 することを発表しました。準リアルタイムプロダクトが、一般向けに閲覧可能な環境で提供されるのはTellusが初めてです。
衛星データプラットフォーム「Tellus」とは、日本初のオープンかつフリーな衛星データプラットフォームとして、2019年2月にVer.1.0が公開されました。政府が提供する衛星データだけではなく、民間が提供する宇宙データも使用することができます。現在はVer.3.0が公開されており、Tellusマーケットを通じて有料でデータやアプリケーション等を取得することができるようになっています。
「しきさい」は近紫外から熱赤外域(380nm~12μm)の複数の波長域で観測する光学センサーである「多波長光学放射計」を搭載しており、雲やエアロゾル、海色、植生、雪氷などが観測可能です。今回公開された「海面水温」「クロロフィルa濃度」「懸濁物質濃度」のデータは、漁業などへの利用が期待されています。
当ブログでは、TellusはVer.1.0が公開されたときから注目していますが、公開から3年以上経過し、衛星データの利活用の環境が整ってきているのを感じます。今回公開されたデータが漁業などにうまく活用されることを期待します。
https://uchubiz.com/article/new3391/
https://www.sakura.ad.jp/information/newsreleases/2022/06/23/1968209893/
Wrote: わたなべ