H-ⅡAロケット45号機の打ち上げが、2021年12月21日23時33分に行われると発表されました。打ち上げられるのは、英国インマルサット社の通信衛星「Inmarsat-6 F1」です。H-ⅡAロケットが民間の衛星を打ち上げるのは2015年に打ち上げられたカナダのTelesat社「Telstar 12 V」以来2回目となるそうです。今回打ち上げを行うH-ⅡAロケットは、個体ロケットブースターが4本の構成となります。
通信衛星Inmarsat-6 F1は、2機で構成される初号機です。LバンドとKaバンドでの高速グローバルバンド通信を行えるハイブリッド型の衛星で、航空業界や各種産業、政府機関でも利用が想定される通信衛星です。
英国インマルサット社 が提供するLバンドによる『ELERA』と、Kaバンドによる『Global Xpress』での高速ブロードバンド通信を提供するための大容量通信能力を持つ技術革新を組み込んでいて、劇的に増加した通信容量と耐障害性により、『ELERA』でのモノのインターネット（IoT）への対応を含む世界中の移動体通信事業へのメリットを提供できると言います。Inmarsat-6 F1は、既存の静止軌道衛星、低地球軌道衛星および地上5Gを一つの調和したソリューションとして提供する世界初のネットワーク構想である『ORCHESTRA』構想を実現するための静止衛星として重要な役割となるそうです。
これまでインマルサット社は米国のデルタロケットやアトラスロケット、欧州のアリアンロケット、ロシアのプロトンロケットなどによって通信衛星を打ち上げています。そんな中で今回日本のロケットが選ばれたのは嬉しいことです。これまでの打ち上げ成功による評価なのでしょう。45回目となる今回のH-ⅡAロケットの打ち上げも成功を期待しています。
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Wrote: 寺地