DARTミッションの宇宙機打ち上げへ

 NASAは地球に迫る小惑星に宇宙機をぶつけて軌道を変える方法を実証するためのミッション「DART(Double Asteroid Redirection Test)」(二重小惑星方向転換試験)を行うため宇宙機を2021年11月下旬打ち上げます。これは史上初めての小惑星から地球を防衛すると言う歴史的なミッションとなります。

 テストを行うのは地球から1100万km先にある二重小惑星「ディディモス」の衛星「ディモーフォス」です。ディディモスは直径800mで1.18km先を周回する衛星ディモーフォスは直径150m程です。

 2022年9月26日から10月2日の間に宇宙機の衝突が行われます。質量610kgの宇宙機は秒速6.6kmで衝突しディモーフォスの軌道を変えます。ディモーフォスは地球からでも衝突による変化を観測できるそうです。

 打ち上げにはスペースXのファルコン9が使われます。打ち上げ後宇宙機は宇宙ステーションでも使われる新しいソーラー電池アレイと同じ技術が用いたソーラーを2基装備しキセノンを利用したソーラー電気推進で航行します。

 テストが行われるのは1年後ですが良い結果が得られると期待したいですね。

参考URL

小惑星に体当りする探査機「DART」打ち上げ準備進む


Wrote: 寺地