スペースX社の宇宙船クルードラゴンに民間人4名が乗り込み、初の民間人だけでの宇宙飛行が行われました。
現地時間2021年9月15日ケネディー宇宙センターから4名を乗せたファルコン9ロケットが打ち上がり、3日間の宇宙滞在で様々な実験や写真撮影など楽しんだそうです。
このプロジェクトは「Inspiration4」と言うミッション名で呼ばれ実業家のジャレッド・アイザックマン(Jared Isaacman)氏が旅費を払い民間人のみでの宇宙旅行を実現させました。搭乗する他の3名はアイザックマン氏が招待した方だそうです。
このミッションは小児がんや白血病などの研究や治療を行なっている「セント・ジュード小児研究病院を支援する目的で行われ、費用の一部が病院へ寄付され小児がんの研究に役立てられるそうです。また、搭乗者の1名はこのセント・ジュード病院の看護師をしているヘイリー・アルセノー氏です。ヘイリー氏は看護師と言うだけでなく10歳の時に同病院にて骨肉腫の腫瘍を取り除く手術を行い人工義肢を装着しているそうで、世界で初めて人工義肢をつけた方の宇宙飛行と言うのも注目されていました。
今回の宇宙旅行では高度570kmを飛行したのですがこれは高度420kmを飛ぶ国際宇宙ステーションより地球から離れた場所になります。また、クルードラゴンにはキューポラと呼ばれる半球面の窓がつけられ地球の観察や宇宙を眺めることができました。
クルードラゴンは現地時間9月18日3日間の宇宙滞在を終えフロリダ沖に無事着水し宇宙旅行は終了しました。
まだまだ旅費は高いですし訓練もしなければいけませんがいよいよ宇宙旅行の時代が来たのかなと嬉しくなりますね。
Wrote: 寺地