ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡12月打ち上げ

 NASAは「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の打ち上げを12月18日に行うと発表しました。

 打ち上げはフランス領南米ギアナ宇宙センターで行われます。望遠鏡は欧州宇宙機関のアリアン5ロケットに載せて打ち上げます。打ち上げられた望遠鏡は地球から約150万km離れたラグランジュ点「L2」ポイントに1ヶ月ほどかけて移動し観測の準備に入ります。この距離は月の公転軌道の4倍も外側になります。観測開始は打ち上げから6ヶ月後と言われています。

 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、L2-ラグランジュ点から観測を行います。ハッブル宇宙望遠鏡の後継機で赤外線観測用望遠鏡として、宇宙誕生後に起こったビッグバンから約2億年後以降に輝き始めたとされるファーストスターの初観測に挑みます。ファーストスターからの光は赤方偏移により波長が引き延ばされ赤外線に変化すると考えられており、赤外線域で捜索・観測することによって、ファーストスターを発見することが期待されています。そのほか、搭載する高解像度の赤外線画像センサーと分光器による系外惑星の観測についても、新たな知見が得られるのではないかと期待されています。その他、銀河形成などの初期宇宙に関する謎の解明、系外惑星の観測なども行われます。ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測によりもたらされる初期宇宙の姿が楽しみですね。

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次世代宇宙望遠鏡「ジェイムズ・ウェッブ」ついに打ち上げ予定日が決まる


Wrote: 寺地