2021年2月に火星のジェゼロクレーターに着陸した探査車「パーサヴィアランス」は8月6日初めてのサンプル採取に挑みました。
サンプル採取は、パーサヴィアランスの車体に組み込まれたAdaptive Caching Assembly (ACA)で空のチューブが熱処理され、ロボットアームの先端にあるコアリングビット内部にセットされます。そしてコアリングビットが回転し岩石を掘削します。すると、掘削された岩石のサンプルがチューブの中に入ってくると言う仕組みになっているそうです。掘削作業が終わると、サンプルの入ったチューブはACAに戻され体積の測定や写真撮影をした後密閉・保管されます。
そして今回初のサンプル採取の結果は何とチューブに何も入っていないと言う結果でした。岩石の掘削は確実に行われ画像からも確認できるのですがそれが何故チューブに入らなかったのか原因が気になります。ミッションチームは現在原因究明を行なっているところです。
パーサヴィアランスの大きなミッションであるサンプル採取は43本のチューブにサンプルを採取し回収用の探査車による回収とサンプルを地球に送り返すため火星で打ち上げるロケットを使い地球に持ち帰ると言う長期のミッションです。このサンプル採取により火星にかつていたであろう生命の痕跡を調べます。
何故今回サンプル採取がうまくいかなかったのか原因を突き止め次の採取は是非成功させて欲しいですね。
Wrote: 寺地