7月を迎え七夕の季節ですね。七夕と言えば織姫と彦星が天の川を挟んで離ればなれにされ七月七日の一日だけ再会できるというお話が有名です。
さて、織姫の星は琴座のベガで、彦星は鷲座のアルタイルという星です。そしてはくちょう座のデネブと言う星も合わせると夏の大三角と呼ばれます。
これらの星はどのような星なのでしょうか?
まず織姫のベガは地球からの距離が25光年と近い場所にあります。全天で5番目に明る星で恒星です。表面温度は約1万度あり自転周期は12.5時間だそうです。大きさは太陽直径の約2.5 倍あります。ベガの周りには惑星もあるようですがまだわかっていません。
彦星のアルタイルは地球から17光年先にある星で、白く見える一等星で大きさは太陽直径の約1.8 倍です。自転周期は9時間だそうです。アルタイルの赤道上の自転速度が約286km/sと早いので形状は球形が潰れたような形をしています。表面温度は6500度ほどと思われます。アルタイルの周囲には伴星も見つかっています。
さて、織姫ベガと彦星アルタイルは天の川を挟んでどのくらい離れているのでしょうか?
その距離は約14.5光年で137兆kmと言う距離になります。人間のスケールからするととても遠い距離ですね。
夏の大三角を構成するデネブについても見て見ましょう。デネブは白鳥座にある星です。地球からの距離は1400光年と織姫、彦星と比べるととても遠い星です。なので3つの星の中で最も暗く見えますがデネブは一番明るく実際の明るさは太陽の54000倍も明るい星だそうです。大きさは太陽の108倍あり、白色超巨星と呼ばれる星です。デネブは西暦10000年に北極星になると予測されているそうです。
今回は夏の大三角についてお届けしました。夏の夜空を見上げてベガやアルタイル、デネブを見てみるのも良いのではないでしょうか。
Wrote: 寺地