アメリカ宇宙軍がペガサスXLロケットを打ち上げ

2021年6月13日アメリカのヴァンデンバーグ宇宙基地を拠点とし、「ペガサスXL」ロケットの打ち上げが行われました。

ペガサスXLロケットの打ち上げはアメリカ宇宙軍によるもので戦略対応型打ち上げミッション「Tactically Responsive Launch-2」(TacRL-2 )と言うミッション名が付いています。ペガサスXLロケットは、空中発射型ロケットで母機である「スターゲイザー」L1011と言う飛行機の胴体下部に接続され高度12kmの成層圏より分離され打ち上がっていきます。ペガサスXLロケットは全長17.6m、直径1.2m、固体燃料ロケットで巡航ミサイルのような翼が特徴的な機体です。

今回のミッションでは搭載されたペイロードは技術実証衛星としか公表されていません。打ち上げは成功しペイロードは目標の軌道に投入されたそうです。

ペガサスロケットは、ノースロップ・グラマン・イノベーション・システムズが開発した機体で初飛行が1990年と古くから打ち上げられているロケットです。最初期のペガサスロケット、ペガサス・ハイブリッド、ペガサスXLと3タイプあり現在はペガサスXLが使われています。これまでに3度の失敗があったそうなのですが今回で45回目の打ち上げだったそうです。

なお、アメリカ宇宙軍は2019年12月に編成された組織で、アメリカ国防総省の空軍省の管轄下にあります。アメリカ合衆国の国防権限法及び宇宙軍法の成立によりアメリカ軍6番目の軍種として創設された組織だそうです。

ー引用ー
戦術対応型打ち上げミッションは、スピード、敏捷性、柔軟性を打ち上げ事業に導入し、宇宙領域の変化に対応することを目的として行われました。また通常のロケット打ち上げミッションは、「年」単位で行われますが、そのような標準的な計画にかかる時間よりも早くミッションを遂行することが目標です。このミッションでは、契約から4ヶ月で組み立て、テストを行ったということです。
ー引用終わりー

参考URL

アメリカ宇宙軍、戦術対応型ミッションを実施 「ペガサスXL」ロケットの打ち上げに成功


Wrote: 寺地