オリオン座のベテルギウスが減光した原因

 オリオン座の中の1等星ベテルギウスが2019年10月頃から減光が起きていました。2020年の一時期には明るさが2等星級にまで暗くなったそうです。

 ベテルギウスはもうすぐ爆発して無くなると言われていることで有名な星ですね。この減光は何を意味しているのかとても気になります。

 ベルギー・ルーベン・カトリック大学のMiguel Montargèsさんたちの研究チームはヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTを使いベテルギウスを撮影して減光の原因を調べました。撮影は2020年1月と3月に行なったそうです。また、同時に4基のVLTを組み合わせたVLT干渉計による観測も起こったそうです。そして得られたデータから研究チームはベテルギウスの減光の原因をベテルギウス表面から放出されたガスの塊が宇宙空間で冷えて塵となりそれがベテルギウスを減光させるほど大きく広がったためだと結論づけました。

 ベテルギウスは赤色超巨星という段階で明日にでも超新星爆発が見られるかもと一時期言われたりしましたが、どうやらまだ10万年先だそうです。10万年後にベテルギウスは超新星爆発を起こしその一生を終えます。その瞬間は見られそうにありませんが地球からどのように見えるのか見てみたいものですね。
 

参考URL

http://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/12055_betelgeuse


Wrote: 寺地