欧州宇宙機関が金星探査計画を発表しました

先日NASAの金星探査計画をお届けしましたが、今回は欧州宇宙機関(ESA)が金星探査計画「EnVison」を発表しました。

 EnVisonは金星を周回する探査機によって金星内部の核から大気に至るまでを探査し、金星の地質学的進化の性質や大気との関係を調べ、金星と地球がどうしてこれほどまでに環境が違ってしまったのかを解明します。

 EnVisonの探査機にはレーダーサウンダー「SRS(Subsurface Radar Sounder)」が搭載されていて、低周波数の電波を使い地下の様子を探ります。また、分光観測装置「VenSpec」は観測対象と波長が異なるVenSpec-M、VenSpec-H、VenSpec-Uの3台で構成される機器で火山活動に関連した大気中の微量ガスや表面組成を調査します。電波科学実験装置(Radio Science Expreiment)も搭載されていて、金星内部の構造や重力場、大気の構造や組成を調べます。

 EnVisonは早ければ2031年に打ち上げられる予定だそうです。金星には15か月後に到着します。欧州宇宙機関での金星探査もどのような探査データがもたらされるか楽しみですね。

参考URL

欧州宇宙機関が金星探査ミッション「EnVision」の選定を発表!


Wrote: 寺地