原子番号1番水素原子はどこからやって来たのだろうか?

物質の根源的な物に原子や分子があります。原子番号2番のヘリウムは太陽で作られています。太陽の中の水素原子が熱エネルギーで高速に飛び回り水素原子同士の核融合が起こり、水素からヘリウムへと変化しています。ヘリウムより重いリチウムは太陽の中の水素が全てヘリウムになった後赤色巨星へと姿を変え、その中でヘリウム同士の核融合によって作られます。こうした星の中で原子が作られたり、その後の恒星の爆発による高温高圧状態の中でさらに重い原子が生まれます。私たちの地球にあるすべての原子の元がこうした過酷な環境で生まれ何億年と言う途方もない時間の中で地球誕生の時に中に取り込まれ今に至ります。

では原子番号1番の水素はどこからやってきたのでしょうか?水素原子は138億年前のビッグバンの後約38万年後に初めて生成されました。水素原子だけはこの時以外の供給源がないと言います。

水素原子はビッグバンによって生まれ、その後の原子は水素を元に恒星の中で生み出されました。では、人類の大半が好きだと思われる原子番号79番金はどのような環境で作られているのでしょうか?金は恒星が超新星爆発を起こした後に形成される中性子星と呼ばれる星同士が衝突した時に誕生します。中性子星は直径がわずか20km程ととても小さく中性子が主成分の星です。中心部は1㎤あたりの重さが1兆kgと言う超高密度状態です。この中性子星同士がぶつかると1兆度と言うとてつもない温度となり金より重い元素が作られると思われます。

私達はこうした宇宙での核融合などで生まれた原子を元にして生きていると言うのがとても凄いことではありますがなかなか実感できるものではないですね。そして宇宙にはまだ謎の物質ダークマターもあると言われています。ダークマターも原子に何らかの影響を及ぼしているのではないでしょうか。

ー引用ー

この周期表を見ると、わたしたちの身体を作っている元素は、元をたどれば宇宙に存在している星々に由来していることは確かなことでしょう。あなたの身体の中にはビッグバンや超新星爆発の名残が存在していて、人間や生命が「星屑から生まれた」と言われる所以(ゆえん)となっています。

ー引用終わりー

参考URL

ビッグバンや超新星爆発の名残があなたの身体にも? 元素の起源


Wrote: 寺地