国際宇宙ステーションのクルードラゴン、ドッキング場所を変更

 日本時間2021年4月9日ロシアのソユーズロケットがバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。ソユーズMS-18にはロシアのオレグ・ノヴィツキー飛行士とピョートル・ドゥヴロフ飛行士、アメリカのマーク・ヴァンデハイ飛行士の3名が搭乗し打ち上げから3時間後には宇宙ステーションにドッキングしました。国際宇宙ステーションには現在10名のクルーが滞在している事になります。

 さて、ソユーズ打ち上げの4日前の日本時間4月5日、国際宇宙ステーションではドッキングしているスペースXのクルードラゴンがドッキングの場所を変更する作業が実施されました。4月23日に打ち上げられるクルードラゴン「エンデバー」や6月に打ち上げ予定のカーゴドラゴンのドッキングを見据えた作業だそうです。クルードラゴンは一旦宇宙ステーションを離れ40分ほどかけて宇宙空間を飛行しつつ上方にあるドッキングアダプターへ場所を移しました。

 この移動作業は、万一を想定してクルードラゴンの塔乗者4名が乗り込み行いました。クルードラゴンは無人でも作業ができるそうなのですがもしも移動作業中なんらかのトラブルで再ドッキングできなくなった場合、地球帰還の方法を一時的に失う事になるのでクルーが搭乗しての作業となったそうです。そして、何事もなくスムーズにドッキングは成功しました。

 さて、4月23日打ち上げられるクルードラゴンには星出彰彦飛行士が搭乗されます。わずかな間ですが国際宇宙ステーションには2人の日本人宇宙飛行士が滞在するという貴重な機会が訪れます。楽しみですね。

参考URL

野口飛行士搭乗のクルードラゴン「レジリエンス」ドッキング場所を変更する移動作業を実施


Wrote: 寺地