アラブ首長国連邦初の火星探査機が火星の軌道へ

 UAE(アラブ首長国連邦)の火星探査機「HOPE」が火星の軌道に乗りました。HOPEは、2020年7月20日種子島宇宙センターからH2Aロケット42号機によって打ち上げられた探査機です。

 HOPEのミッションは火星全球の大気の状態を調べることです。探査機にはエミレーツ・探査イメージャー、紫外線スペクトロメーター、赤外線スペクトロメーターという観測機器が搭載されています。

 エミレーツ・探査イメージャーは水、氷、塵エアロゾルの特性および火星大気中のオゾンの量を測定します。紫外線スペクトロメーターは上層大気の全体の特性や大気のばらつき、水素・酸素コロナを測定します。赤外線スペクトロメーターは火星大気の全体的な温度分布、大気中の氷、水蒸気、塵の含有量を測定します。今後HOPEの観測によって火星の大気の全体像を初めて知ることができるのではと言われています。観測に期待したいです。

 同じタイミングで中国の火星探査機も火星の軌道に乗ると言われています。19日にはNASAの火星探査車も火星に着きます。今火星に注目が集まっています。
 

参考URL

https://sorae.info/space/20210209-hope.html


Wrote: 寺地