NASAの惑星探査ミッションが延長!

 NASAが行なっている惑星探査ミッションで火星探査ミッションの「InSight(インサイト)」と木星探査ミッションの「Juno(ジュノー)」が予定よりも長く運用されることになりました。

 「InSight」は、2018年5月に打ち上げられ、同年11月に火星の赤道付近エリシウム平原と言う所に着陸しました。火星の地震を観測する「SEIS(Seismic Experiment for Interior Structure)」と言う地震計を設置し火星の地震を観測しています。「InSight」は着陸から2年の運用予定でしたが、さらに2年延長されて2022年まで地震の観測を行うそうです。さらに優先度は低いのですが地中熱流量計測装置「HP3」の地中への打ち込み作業も行われる可能性があるそうです。

 「Juno」は2011年8月に打ち上げられ2016年7月に木星の極軌道に入りました。「Juno」は木星の大気や磁場、重力場などを観測しています。また、「JunoCam」による撮影で、木星のダイナミックな姿を捉えた画像を地球に送り届けています。「Juno」は2018年までの運用予定でした。ところがメインエンジンのトラブルにより軌道変更が中止され一度ミッションが延長されました。運用終了は2021年7月とされたのですが今回さらに延長が決まりました。最長で2025年9月まで再び延長され「Juno」は木星の観測をしつつ、衛星のガニメデ、エウロパ、イオに接近し観測を行います。

 延長されたそれぞれの観測機は今後の活躍に期待したいですね。「Juno」は追加ミッションの観測データを「エウロパ・クリッパー」や木星氷衛星探査計画「JUICE」と言った今後打ち上げ予定の計画で活かされるそうです。

参考URL

https://sorae.info/space/20210114-nasa-mission.html


Wrote: 寺地