イギリス宇宙局が原子力を使った推進システム研究!?

イギリス宇宙局はロールス・ロイス社と探査機への原子力の利用について研究を行うと発表しました。

原子力を推進に利用するアイデアは米ソ冷戦時代から研究されていてアメリカでは1961年から1972年にかけて「NERVA(Nuclear Engine for Rocket Vehicle Application)」プログラムで核熱推進ロケットエンジンの開発が行われていました。

核熱推進ロケットを利用すると化学燃料ロケットより2倍効率が良く、地球から火星までに要する期間を3〜4ヶ月に短縮できる可能性があるそうです。将来の火星有人探査でもし核熱推進ロケットが使えれば飛行期間が短くなり、そのぶん酸素や水、食料など物資を減らすことができたり、放射線の被ばく線量を抑えることができるといいます。

今後の深宇宙への進出にも原子力は欠かせないと思われるので研究開発は必ず必要になると思われます。今後の研究成果に期待したいですね。

ー引用ー

イギリス宇宙局長官のグラハム・ターノック氏は宇宙探査における原子力について「火星以遠の深宇宙探査を可能とする画期的なコンセプトです」と期待を寄せており、ロールス・ロイスの英国上級副社長を務めるデーブ・ゴードン氏は「宇宙で利用される将来の原子力技術を定義する先進的なプロジェクトにイギリス宇宙局とともに取り組むことができて喜ばしく思います」とコメントしています。

ー引用終わりー

参考URL

https://sorae.info/space/20210116-uksa.html


Wrote: 寺地