国際宇宙ステーションの電力供給に使われる太陽電池パネルが耐用年数を超えてきているそうです。今のところ問題なく使えているのですが、今後性能の劣化による発電量の低下が見込めるため新たに6基のパネルを増設するそうです。
新たに設置されるパネルは太陽の追尾や配電を既存のシステムから利用するそうで稼働中のパネルの上に重なるように取り付けられます。大きさは1基19m×6mで現在稼働中のパネルより小さくなります。
新たなパネルは6基合わせて最大120kWの発電能力があり、既存のパネルと合わせて215kWの発電能力が確保されます。この増設によって国際宇宙ステーションは当初の発電能力を概ね回復できるそうでNASAや国際パートナーが望むなら2030年以降も運用を維持できると言います。
太陽電池パネルの打ち上げは2021年中にも行われ3回に分けて打ち上げられます。打ち上げはスペースXのカーゴドラゴンで行います。
国際宇宙ステーションは先日設置された「ビショップ」や2021年打ち上げ予定のロシアの多目的実験モジュール「ナウカ」など新たな設備が追加されて運用はまだまだ続きます。電力確保は重要なので太陽電池パネルの設置が無事行えるといいですね。
https://sorae.info/space/20210113-iss.html
Wrote: 寺地