自然現象に由来しない電波が観測された?

資産家ユーリ・ミルナー氏の出資で行っている地球外知的生命探査「ブレイクスルーリッスン」と言うプロジェクトがあります。このプロジェクトでは、2016年から10年間1億ドルの資金で電波観測や可視光観測を行います。観測には、北半球のグリーンバンク天文台と南半球のパークス天文台を使い地球外生命の発する信号をキャッチしようとしています。

2019年4月から5月にかけてパークス天文台で実施された赤色矮星「プロキシマ・ケンタウリ」のフレアに関する研究の一環で、26時間に渡りプロキシマ・ケンタウリの観測が行われましたが、この観測データを解析したところ、982.002MHzを中心とした狭い範囲の周波数帯で放射された自然現象由来ではない可能性の電波を発見したそうです。この電波は「BLC-1」(Breakthrough Listen Candidate 1)と呼ばれこの電波が何なのか分析が進められているそうです。果たしてこの電波は地球外生命体からの電波なのか気になるところです。

ー引用ー
もっとも、ブレイクスルーリッスン自身が「Candidate(候補)」としているように、この電波信号は必ずしも地球外文明の存在を証明するものではありません。仮に地球外文明に由来する信号であれば同様の信号を再度捉えられる可能性があるものの、BLC-1の発見以降パークス天文台で実施された再観測では、同じような信号を捉えるには至っていません。
ー引用終わりー

参考URL

https://sorae.info/astronomy/20210108-seti.html


Wrote: 寺地