NASAの新型ロケット、地上試験が最終段階

 NASAが開発中の新型ロケット「SLS(スペースローンチシステム)」の1段目の地上試験が最終段階にあるようです。グリーンランと呼ばれる地上での試験は8段階に分かれていて、2020年12月20日に7段階目の推進剤を充填してのウェットドレスリハーサルが終了しています。この試験では予定よりも早く試験が自動停止されたのですが試験中に異常はなかった事と推進剤の漏洩も見られなかった事で完了となりました。

 8段階目の最終試験は予定では1月17日に行われるそうです。最終試験ではエンジンの燃焼試験(ホットファイア)が行われます。ホットファイアでは、タンクに推進剤を満たし4機のエンジン(RS-25)全てを点火します。実際の飛行時間と同じ8分間燃焼させ、飛行中のシミュレーションを行うそうです。

 最終試験が無事終わると11月の新型宇宙船「オリオン」の無人飛行試験へ向けケネディ宇宙センターへ移送され打ち上げ準備に入ります。

 いよいよNASAのスペースシャトル退役後の有人飛行ロケットの獲得で期待が高まります。SLSは火星有人飛行も視野に入れたロケットなので実現が待ち遠しいです。まだまだ困難があるかもしれませんが注目したいです。

参考URL

https://sorae.info/space/20210107-nasa-sls.html


Wrote: 寺地