小惑星リュウグウから帰ってきたカプセル開封

 2020年12月6日に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ2」ですが「小惑星リュウグウ」のサンプルを収めたカプセルの開封作業が徐々に進んでいます。

 カプセルの中にはサンプルキャッチャーと呼ばれるサンプルを収める部屋があり、A室、B室、C室の3つに分かれています。

 12月15日にA室が開けられました。A室は第1回目のタッチダウン(2019年2月)で採取されたサンプルです。写真で見る限り直径数mmの小さな黒い粒子がいくつもあり、サンプルリターンが見事に成功したことを示しています。

 その後、12月24日にB室、C室の開封も行われました。B室はサンプル採取には使われていませんが2回目のタッチダウン時に開いていたタイミングがあり、B室の内部には肉眼で確認できる粒子が多数あるとのこと。C室は2回目のタッチダウン(2019年7月)で採取されたサンプルです。C室にも黒っぽい粒子が多く入っていて、大きさは最大で直径1cm程もあるとわかりました。粒子が大きかったのは、2回目のタッチダウンで着陸した地点の岩盤が硬かったので人工クレーターを作る際大きな破片になったのではと考えられるようです。

 はやぶさ2のミッションで重要だったサンプルリターンが大成功だったのはとても嬉しい事です。今後色々な研究機関で「リュウグウ」のサンプルが解析され新たな発見がある事が期待されます。報告を待ちましょう。

 そして、小惑星探査機「はやぶさ2」はサンプルを収めたカプセルを地球に届けた後そのまま次の探査ミッションへ向かってしまいました。長い旅路ではありますが再び成功を収めてくれと思います。期待したいですね。

参考URL

https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/11790_ryugu


Wrote: 寺地