中国の再使用可能なロケット長征8号を打ち上げ

 中国は、12月22日に新型ロケット長征8号を打ち上げました。フェアリングには、新技術実証衛星7号を含む5機の人工衛星が搭載され、太陽同期軌道に投入されました。新型ロケットである長征8号は液体水素と液体酸素を燃料としたロケットでこれまでのロケットとは違い環境に優しいロケットです。そして、今後の打ち上げでは長征8号は再使用を行うそうです。再使用ロケットと言えばスペースXのファルコンを連想しますがファルコンと違い、長征8号は打ち上げ後両側の補助ロケットを分離せずそのままの状態で地上に帰ってくるのだそうです。

 今の中国は年間20機のロケット生産能力があるそうで、打ち上げも1年間に10機可能だそうです。

 また、12月10日には科学衛星「重力波高エネルギー電磁カウンターパート全天モニター(GECAM)」を長征11号により打ち上げました。「GECAM」は、ガンマ線バーストやX線バーストなど宇宙で起きる高エネルギーの爆発現象を全天観測で捉える衛星です。ブラックホールや中性子星を調べたり重力波が関係する現象を解明していくそうです。

 中国は先日の月からのサンプルリターンをはじめ、宇宙での活動が活発です。今後の活動もどうなるのか注目です。

参考URL

Sorae 長征8号の記事
https://sorae.info/space/20201225-long-march.html



科学衛星「GECAM」打ち上げ記事 https://news.yahoo.co.jp/articles/6dfb63c953633e8a9d12e65f370dee15a21a26eb


Wrote: 寺地