ハッブル宇宙望遠鏡が捉えたレンズ状銀河

 銀河といえばどんな姿を思い浮かべるでしょうか?天の川銀河やアンドロメダ銀河などたくさんの星が集まってできた銀河の姿を思い浮かべるのではないでしょうか。

 カジキ座の方向、約4000万光年先に「NGC 1947」と言うレンズ状銀河をハッブル宇宙望遠鏡が捉えました。NGC 1947は、中心部を周回していた渦状腕からほとんどのガスと塵が失われた銀河でした。

 レンズ状銀河は凸レンズ状のディスク構造はありますが、ガスや塵などの成分が非常に少なく渦状腕も見られないのが特徴です。一見楕円銀河にも見えますが表面輝度分布が銀河ディスクに似た指数関数的分布をしているため楕円銀河とも区別されます。ハッブル分類では楕円銀河と渦巻銀河の中間に位置している銀河とされます。

 NGC 1947は星の材料となるガスや塵が乏しく星形成活動が弱い銀河なので今後新た星が誕生することはないと思われ時間が経つにつれ衰退していくと思われているそうです。

参考URL

https://sorae.info/astronomy/20201221-ngc1947.html


Wrote: 寺地