24時間でソユーズロケット2機打ち上げ

 2020年12月1日南米ギアナからソユーズロケットが打ち上げられました。打ち上げは無事成功したそうです。搭載されていたのは、アラブ首長国連邦UAEの偵察衛星「ファルコン・アイ2」です。UAEは油田をテロなどの攻撃から防ぐための遠隔監視システムとして、イスラエルの協力により「ファルコン・アイ」ネットワークを構築しています。今回打ち上げた「ファルコン・アイ2」は国土防衛のため光学情報収集を行うのが主な目的です。

「ファルコン・アイ2」の打ち上げは当初2020年3月の予定でしたが、ロケットに技術的な問題が起こったこととコロナウイルスの問題が生じたことでスケジュールが遅れたそうです。

 そして、ロシアのプレセツク宇宙基地から12月3日にソユーズ2.1bロケットが打ち上げられました。民間の通信衛星「Gonets(ゴネッツ)」3基を打ち上げ、無事軌道投入に成功したそうです。「Gonets」はロシアの通信システムを構成する民間の低軌道通信衛星です。元々「Gonets」はロシア連邦宇宙局の計画だったのですが1996年に民営化され、「Gonets SatCom」が運用を行なっているそうです。今回の打ち上げで「Gonets」は合計15基の構成になりました。

 UAEの「ファルコン・アイ2」は打ち上げが11月29日の予定でしたが天候の影響で12月1日になったそうです。このため、ソユーズロケットが打ち上げ場所は異なりますが24時間で2機も打ち上げるということになったそうです。

参考URL

Sorae(ファルコン・アイ2の打ち上げ)
https://sorae.info/space/20201203-arianespace-uae.html



Sorae(Gonetsの打ち上げ)
https://sorae.info/space/20201205-gonets.html


Wrote: 寺地