火星には液体の水が存在したのではないかと以前から色々な方が指摘しています。探査機からもたらされた画像などからもそれを伺えるものがいくつも見つかっています。
ラトガース大学のルジェンドラ・オジャ准教授らの研究チームは太古の火星には厚い氷床の底が地熱によって溶けて地下水となり液体の水が供給されていたのではないかと言う発表を行いました。火星は41億年前から37億年前の太古には表面に豊富な液体の水があったと考えられています。この水がどうして今は全く無くなってしまったのか不思議ですね。ルジェンドラ・オジャ准教授らの研究チームは、火星の地熱に着目しました。岩石惑星である火星は、内部の岩石に含まれるウランやトリウムなど放射性物質が自然に崩壊し発する熱があります。
研究チームは、地熱によって氷床を溶かし地下から地表に水を供給するのに必要な地熱の量を見積り、これまで観測や探査で蓄積されたデータに基づいて検証を行なったそうです。その結果、太古の火星では地熱によって氷床の底を溶かし、地表に水を送る条件が火星全体で整っていた事がわかったそうです。
表面に液体の水があった頃はもしかしたら火星にも生命がいたのではないでしょうか?火星の有人飛行も近い将来行われると思うのでこの疑問もいずれ解明さると思います。楽しみですね。
https://sorae.info/astronomy/20201207-mars.html
Wrote: 寺地