木星氷衛探査にスウェーデンの観測装置が協力

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)主導の木星周辺の氷衛星を観測するミッション「JUICE(Jupiter Icy Moons Explorer)」は2022年にアリアンロケットにて打ち上げ予定です。日本やアメリカも参加する国際協力ミッションで氷衛星での生命探査を行います。

この探査ミッションに木星の強い磁場におけるプラズマ粒子や中性粒子の振る舞いを観測するためスウェーデンの宇宙物理研究所が開発する科学観測装置が用いられる事が発表されました。木星の氷衛星は生命の存在が期待されていますがその周辺は過酷で、太陽系で最も放射線が強い環境と言われています。そんな中での観測装置は高い耐久性が求められます。スウェーデン宇宙物理学研究所の「粒子環境観測パッケージ(PEP)」は木星周辺の高い放射線の中でも観測できる事が確認されたそうです。2032年まで続く長いミッションです。観測結果が楽しみですね。

ー引用ー

しかし氷衛星の環境は非常に過酷です。科学観測装置が木星環境で晒される放射線量は、1986年に原発事故が発生したチェルノブイリ原子力発電所(現・ウクライナ)のど真ん中で短期間に浴びる放射線量と比類しうるといいます。IRFが開発した科学観測装置はこうした過酷な環境に飛び込み、計測したデータを送り続けられる高い耐久性を実現したといいます。

ー引用終わりー

参考URL

https://sorae.info/space/20201123-juice.html


Wrote: 寺地