1日に降る流星は1tもある!

夜空を眺めると時たま流れ星に出会う時がありますね。流星群が極大の日にはたくさんの流星を見ることができるかもしれません。そんな流星ですがなんと1日に推定1tも降り注いでいるそうです。

東京大学の天文学研究センター大澤亮氏らの研究グループは観測によって得られたデータをもとに研究したそうです。観測には、長野県の東京大学木曽観測所にある105cmシュミット望遠鏡の広視野観測装置「トモエゴゼン」と滋賀県にある京都大学生存圏研究所の大気観測レーダー「MUレーダー」を使い同時観測を行ったそうです。結果は4日間の観測で228個の流星を同時に捉えたそうです。

流星は彗星や小惑星に由来するもので惑星間塵(惑星間ダスト)と呼ばれる粒子で大気圏に突入した時に流星となります。惑星間塵は0.001mg~10mg程の質量を持つものが大半で空間密度も低いから探査機などで観測するのは難しいそうです。

研究グループは今回の同時観測の結果をもとにMUレーダーを使ったこれまでの観測データを分析したところ0.01mg~1g程度の流星が捉えれており、2009年〜2015年に検出した約15万件の流星のデータを解析し、地球付近にある惑星間塵を調べることができるようになったそうです。また、これまでに観測された流星の数をもとに地球に落下する惑星間塵全体の質量を見積もったところ1日あたり1tとう言う数字が出てきたそうです。

流星1個はとても小さな塵のようなものですが気が付いてないだけでそれだけ沢山降り注いでいるのだと驚きました。また、今後は惑星間塵の起源に迫る研究も進めるそうなので結果が楽しみです。

ー引用ー

研究グループによると、地球の公転軌道付近にある惑星間塵は0.001mg~10mgほどの質量を持つ微小なものが大半を占めているといいます。こうした惑星間塵の観測は小天体の活動や微小な粒子の進化を調べることにつながりますが、空間密度が低いことから探査機を使って効率よく観測するのが難しく、惑星間塵の研究では地球の大気を巨大な検出装置に見立てた流星観測が広く用いられてきたといいます。

ー引用終わりー

参考URL

https://sorae.info/astronomy/20201111-meteor.html


Wrote: 寺地