欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星Planck(プランク)が集めた宇宙マイクロ波背景放射のデータを分析すると、宇宙が閉じていて、「丸い」可能性があるとの論文が「Nature Astronomy」に2019年11月4日に公開されました。
宇宙が「丸い」とは、宇宙の果てに向かって進んでいくと、いつかは元の位置に戻ってきてしまうということです。あたかも、地球で真東に進んでいくと、いつのまにかもとの位置に戻ってくるかのように。つまり宇宙も空間としてループしているのかもしれません。
人工衛星プランクは宇宙背景放射を観測するための観測装置を備えた宇宙望遠鏡である人工衛星です。その人工衛星プランクが測定したデータを分析すると、重力レンズ効果が予想よりも多いことがわかりました。その現象を説明しようとすると、宇宙は閉じていて「丸い」可能性があるようです。ただし、宇宙が閉じていて「丸い」と考えると従来の観測データと矛盾する結果になります。
これまでの宇宙の理論では宇宙は平坦である(=端がある)というのが定説になっており、私もそう信じていましたが、この人工衛星プランクの観測結果が正しいとすると、これまでの観測結果はどのように説明がつけられるのでしょうか?さらなる観測結果を待ちたいですね。
https://news.nicovideo.jp/watch/nw6161751
Wrote:わたなべ