キヤノン電子やIHIエアロスペースらが共同出資して設立した小型ロケット開発会社「スペースワン」の小型ロケット用の射場が2019年11月16日、着工しました。ロケットの射場の建設地は、和歌山県串本町です。2021年に完成、運用開始予定とのこと。
以前に、2019年3月に和歌山県串本町が射場に選定されたと、当ブログでお伝えしていました。
さて、参考記事で、この串本町の射場が「日本初の民間小型ロケット発射場」とされています。あれ?と思った方も多いのではないでしょうか?そう、日本にはすでに北海道大樹町にインターステラテクノロジズ(IST)社のロケットが打ち上がった射場があるので、日本初ではないのでは?と思ったことでしょう。
IST社の射場は、北海道大樹町の町有地であり、IST社が土地を借りている射場であるため、「日本初の民間ロケット(を打ち上げる)射場」であり、スペースワン社が建設する射場は「日本初の民間(が建設した)ロケット射場」になるわけです。
2つの「日本初の民間ロケット射場」の違いがわかったかと思いますが、ニュース記事にこのような解説がないため紛らわしですよね。筆者は個人的には「日本初の民間ロケット射場」は?と聞かれたら、北海道の大樹町と答えると思います。
とはいえ、スペースワン社の射場の建設も応援しており、今から打ち上げを楽しみにしています。完成と打ち上げが待ち遠しいですね。
参考
https://www.agara.co.jp/article/33553
Wrote:わたなべ