月の裏側を探査中の中国の月探査機「玉兎2号」が「謎のゲル状の物質」を発見し、調査していることがわかりました。このゲル状の物質は、形状や色が周囲の月の土と異なり、光沢があるとのこと。まだ、画像は公開されていませんが、中国のチームは元々の計画を変更して調査を行なっているようです。
この光沢のある謎のゲルが見つかったのは、2019年7月28日のこと。月の昼を迎えて、玉兎2号がスリープモードに入る直前、付近の小さなクレーターの中に奇妙な色の光沢をもった物質を発見しました。そこで、スリープモードに入るのを少し延期し、その物質の解析を玉兎2号が搭載している可視光や近赤外光の分光器で行なったようです。
中国のチームから正式な発表はまだ出ていませんが、月の表面への隕石の衝突によって生成された溶融ガラスではないかとの説がある様です。
ちなみに過去のアメリカのアポロ計画では月の表面に昔の火山活動の痕跡とみられるオレンジ色の土壌が発見されています。
2019年1月の嫦娥4号の月の裏側の着陸成功から8ヶ月以上経過して、まだまだ新しい発見が届いています。遠くから見るだけではわからない、月の新しい事実をもっと届けて欲しいですね。
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月の裏側はどうなっているのか?中国が探査開始! | Space News Lab
参考
玉兔二号驾驶日记 ⑥ | 这个月昼有干货
https://mp.weixin.qq.com/s/kBNxLdTNXC8dDQrPfR-GuQ?
月の裏側で「謎のゲル状物体」が発見される – GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20190903-moon-gel-like/
Wrote: わたなべ