アメリカとニュージーランドのロケット開発会社ロケット・ラボが、2019年5月5日にエレクトロンロケットの今年2回目の打ち上げを行い、米軍の人工衛星の3機の軌道投入に成功しました。この成功により、エレクトロンロケットが軌道投入に成功した人工衛星は合計28機になりました。
今回の打ち上げミッションはエレクトロンロケットとしては過去最大のペイロード積載重量で、3機の合計重量は180キログラムになります。同社のエレクトロンロケットの紹介ページによると、最大ペイロードは225キログラムとのことなので、ちょうど最大の積載重量の80パーセントの重量だったことになります。
ロケット・ラボ社は2019年は毎月打ち上げを行い、2019年中には2週間ごとの打ち上げを開始する計画を発表しています。なお、前回の打ち上げは3月29日でしたので、前回の打ち上げから約5週間での打ち上げでした。
海外では、小型人工衛星用のロケットがすでに商業打ち上げに成功し、打ち上げを行なっています。ロケット・ラボ社は今年の打ち上げ予定はすでにいっぱいと述べており、小型人工衛星の打ち上げ需要が高いことがわかります。
日本ではIST社のMOMO3号機の打ち上げ成功しましたが、人工衛星の軌道投入能力はありませんので、現在開発中の軌道投入ロケットZEROの開発が待たれます。
数年後には、IST社のZEROも、毎月の打ち上げを行うようになるのでしょう。そんな未来が待ち遠しいですね。
打ち上げライブ動画
Wrote: わたなべ