航空機を利用し、宇宙機を打ち上げるシステムを開発しているアメリカの企業、ストラトローンチ・システムズ(Stratolaunch Systems)が
開発中の航空機の走行テスト(taxi test)で最高時速219キロメートルを達成したと発表しました。また、その走行テスト中は機首を一時的に浮かせて走行したとのこと。
尚、走行テストで時速220キロメートルを達成後、飛行テストを行う計画とのことです。
ストラトローンチ・システムズ社は2011年にマイクロソフト共同創業者ポールアレンらによって設立された企業です。
2018年4月、飛行テスト前に3回の走行テストを計画しているといましたので、2018年中に飛行テストが行われると予測されていましたが、2018年に飛行テストは行われませんでした。
ただ、今回走行テストを成功させたことにより、2019年に飛行テストが行われる可能性が高くなってきました。
ストラトローンチ・システムズ社が開発しているのは、飛行機でロケットを上空まで運んだ後に、空中でロケットを打ち上げる方式ですが、Wikipediaによると、このような空中発射ロケットのメリットとしては、地上設備への投資が比較的少額であることなどがあり、デメリットとしては、大型のペイロードや、惑星探査機の打ち上げが難しいことが挙げられております。
2018年はロケット・ラボ社が商業打ち上げを成功させたりと、様々なプレーヤーがロケット開発の激しい競争を繰り広げましたが、2019年はこのストラトローンチ・システムズ社の動きにも注目ですね。
ポール・アレンの遺志を受け継ぐ宇宙企業、初飛行へ前進 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/24921
空中発射ロケット – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/空中発射ロケット
Wrote: わたなべ