当ブログでも何度か取り上げている「はやぶさ2」の直近動向ですが、9月12日に実施された着陸リハーサルが、はやぶさ2の自己判断により途中で中止となってしまいました。
本着陸は10月下旬の予定ですが、それまでに何回かの着陸リハーサルが予定されており、今回のリハーサルでは高度40mまで近づき着陸候補地点の安全性を確認することと、30m以下での自動運転の肝となる近距離用の測距装置LRF(レーザー・レンジ・ファインダー)が正常に作動するかの確認が目的でした。
しかし今回は高度600m地点において惑星の表面と探査機の間の距離を計るレーザ高度計(LIDAR)の計測がエラーとなったため、探査機が自律的に降下を中止して上昇に転じてしまいました。
現在は高度20kmのホームポジションに戻り、機体も正常ということで、JAXAでは2回目のリハーサルを計画中しており新しい降下手順やLIDARの設定見直しなどを行っているとのことです。
今回の着陸リハーサルは中断したものの、低高度でのはやぶさ2の応答と、高解像度での着陸候補エリアの画像は取得できたため、これらのデータを、次のローバー分離や着陸運用に役立てる予定であるとのことで、今後のさらなる運用のニュースに期待しましょう!
Wrote: ディー