JAXAのHPにグリーンランド氷床上での「しきさい」検証観測が掲載されました

2017年12月に打ち上げられた気候変動観測衛星「しきさい」の観測物理量を日本から遠く離れたグリーンランドの氷床上で検証する観測活動について紹介されました。

なぜグリーンランドなのかというと、HPにはこのように書かれています。

雪氷圏であるグリーンランドは雪や氷は土壌や海面と比較して白く、光の反射率(アルベドと呼びます)が高いため、太陽光を効率的に反射し地球を冷やす冷源の役割を担っています。そのため、積雪の分布やその変化は気候変動を理解する上で重要な情報になります。また、雪や氷の変化の兆候は、その分布や被覆面積だけでなく、表面温度や積雪粒径という形でいち早く捉えることができます。特に、積雪粒径は気温の変化に敏感であるだけでなく、それ自体の変化が地球表面のアルベドを変動させることが知られています。「しきさい」の観測では、積雪の分布・雪氷面温度・積雪粒径を特に重要なプロダクトと位置づけています。

検証作業には「しきさい雪氷検証チーム」の3名(北海道大学低温科学研究所 的場澄人助教、気象研究所気候研究部 庭野匡思主任研究官、JAXA/EORC 島田利元研究開発員)が2018年6月下旬にグリーンランドに向かい、7月20日まで検証作業を行ったのち、グリーンランド南西部のRussel氷河周辺に移動し、引き続き氷河や氷床上で観測を継続する計画とのことです。

しきさい氷雪検証チームの皆さんには健康に気をつけてがんばってもらいたいですね。



グリーンランド氷床上での「しきさい」検証観測 | 地球が見える | JAXA 第一宇宙技術部門 地球観測研究センター(EORC)
http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2018/tp180718.html

Wrote: t.hirai