「ダークマターとは一体何なのか?」、「ダークマターは存在するのか?」という話題はこれまで何度も上がってきましたが、その正体は謎に包まれたままでした。
この度、ハワイのマウナケア山にあるケック天文台がダークマターのほとんどない銀河を発見したという発表があり、学者たちの間でその存在や銀河の成り立ちについての議論が再燃しています。
「ダークマター」は宇宙空間に存在する暗黒物質で、この物質の重力によりチリなどの物質が影響を受け、銀河が形成されていると考えられています。
これまでの研究で下記のようなことがわかっています。
- 光を透過し、吸収も反射もしない
- 目に見えず、直接観測することができない
- 電荷を持たず、重さを持ち、安定している
- 正体はアクシオン、ダークフォトン、ニュートラリーノ等ではないかと推測されている
また、今年の6月にはカナダのウォータールー大学の研究チームが、望遠鏡のカメラデータからダークマターのフィラメントが橋渡ししている様子も記録されています。
しかし、今回発見された銀河はダークマターが全く存在しないかほとんど含まれていない銀河でした。そうなると、ダークマターが銀河を作ったという仮説が崩れると言われています。
他にも銀河に隣接する他の銀河がダークマターを剥ぎ取ってしまったという説もあり、まだまだ議論は尽きそうにありません。
今後の研究結果が期待されますね!
「ダークマターを含まない銀河」の発見が、世界中の宇宙物理学者を驚かせた|WIRED.jp
https://wired.jp/2018/07/06/missing-dark-matter/
Wrote: Sunny+