ロシア、スペースデブリ対策で巨大レーザー砲による破壊を計画

運用終了した衛星、廃棄されたロケットブースターなど、宇宙開発が進むにつれて段々と増え続けているスペースデブリ(宇宙ゴミ)ですが、その対策としてロシアが巨大レーザー砲を計画していることが報じられました。

ロシアの国営宇宙開発企業Roscosmosが計画しているのはスペースデブリをレーザーの熱で蒸発させて撃ち落とす「レーザーアブレーション技術」を用いた直径3mの半導体レーザー砲で、既に建設中の光学望遠鏡を流用するとのことです。

レーザーで打ち落とす方式は以前JAXAが行った回収方式などと比べると機器が使い捨てにならないため経済的ですが、射線のコントロールが難しく他の衛星を巻き込んで破壊する懸念があります。

また、スペースデブリだけでなく他国の衛星等も攻撃できることから軍事利用も可能であり、中国が同様の計画を発表した際も各所から懸念が示されていました。

様々な問題のあるレーザー方式ですが、技術や運用が確立されれば有用な技術のため、各国には是非平和利用をしてもらいたいですね。


ロシア、宇宙デブリ問題に「巨大レーザー砲」を持ち出す | ギズモード・ジャパン
https://www.gizmodo.jp/amp/2018/06/russian-lazer-space-debris.html

Wrote: ケイ