スペインの小型ロケット開発会社PLD Space社が新たに900万ユーロ(約11.7億円)の資金調達を得たと発表しました。同社はこの新たに調達した資金で、2019年の中頃に初めての打ち上げを予定している小型再使用ロケット「ARION 1 (アリオン1)」2機の製造を開始するとも発表しています。
PLD Space社は2011年に設立されたスペインの小型ロケット開発企業です。「アリオン1」は同社初のロケットであり、液体燃料エンジンを搭載した1段ロケットです。さらに「アリオン1」は回復システムを備えており、再使用可能機体として設計されています。
小型ロケットといえば日本ではインターステラテクノロジズ社のMOMOがありますが、インターステラテクノロジズのMOMOは全長8.5m、直径50cmに対し、アリオン1は全長12.7m、直径0.7mとややこちらの方が大きいです。
ちなみに、以前に本ブログで紹介したアメリカとスペインのロケット開発企業ロケット・ラボ社のエレクトロンは全長17m、直径1.2mでしたので、アリオン1はこれよりも小さいです。
アリオン1は小型ロケットでありながら、再使用が可能な設計がされていて、打ち上げの低コスト化のため、チャレンジングな仕様となっています。
このアリオン1の打ち上げは2019年の中頃ということですが、
先日打ち上げが延期された日本のインターステラテクノロジズのMOMO2号機はその前に宇宙空間への到達を果たして欲しいですね。
ちなみに、このPLDSpace社の設立者はスペインで飛行機の駐機場としての飛行場を運営していることでも有名です。その利益をロケット開発に回しているんでしょうかね。
https://en.wikipedia.org/wiki/PLD_Space
Wrote: わたなべ