ダイヤモンド社のDiamond Onlineにて、清水建設宇宙開発室、JAXA出身の宇宙ビジネスコンサルタント・大貫美鈴氏の新刊『宇宙ビジネスの衝撃――21世紀の黄金をめぐる新時代のゴールドラッシュ』の内容が一部特別公開されています。
記事では今後、宇宙から得られるデータが、天気予報だけでなく、あらゆる産業(農業、漁業、金融、防犯 etc.)に役立てられていき経済的に多大なるインパクトをもたらすと述べており、その具体的な内容をあげています。
ここでは全ての内容には触れませんが、例えば農業においては地球観測衛星に搭載されたセンサーによって作物の生育状態や糖度を宇宙から把握し、その情報を農家に提供することで必要な場所のみに肥料をまくなど衛星データを用いた農業の効率化が進んでいます。
また日本でも佐賀県の嬉野で美味しいお茶の成分を分析しその成分になるタイミングでお茶の葉を摘むという衛星データを活用したお茶の開発事例も実際に始まっているようです。
衛星観測データの利用は金融の世界にも入ってきており、天候デリバティブで気象データが経済予測や企業経営に役立てられているほか、最近では観測データを活用し、農家の気候変動や自然災害によるリスクをカバーする保険商品も始まっています。
またリモートセンシング技術の向上により、自動車の自動運転や、最適なバスの時刻表作り、車の流れ管理による地域活性化にもつながることや、パイプラインのオイル漏れ、山火事等災害やテロ等犯罪の監視・対策にも活用できることにも触れています。
これまでは地球レベルで考えられていた産業発展が衛星打ち上げコストの低下や各種技術の向上により宇宙レベルで考えることが必要な時代が到来しており、今後の事業開発は宇宙からの視点を取り入れることがとても重要となりそうですね。
宇宙から丸見えの「地球ビッグデータ」は産業をここまで変える | 宇宙ビジネスの衝撃 | ダイヤモンド・オンライン
https://diamond.jp/articles/-/169557
Wrote: ディー