NASA「アルテミス1」SLSの打ち上げ再び延期

 NASAは現地時間2022年9月3日、延期されていた「アルテミス1」ミッションの打ち上げについて、液体水素の漏洩を止めることができなかったため,打ち上げを中止し,延期することを発表ました。当初予定されていた8月29日の打ち上げ延期に引き続き2回目の打ち上げ延期になります。

 アルテミス1は、NASAが開発した新型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と新型有人宇宙船「Orion(オライオン)」の無人飛行試験にあたるミッションです。SLS初号機は打ち上げから4週間から6週間後に地球に帰還する計画で、その結果を踏まえ次の2号機から宇宙飛行士が乗り込んでのミッションを行う計画となっています。

「SLS」は小型衛星を10機搭載する予定で、そのうち2機が日本の探査機「OMOTENASHI」と「EQUULEUS」です。「OMOTENASHI」は打ち上げ後、月面への着陸を目指します。「EQUULEUS」は水を推進剤として使用して、地球から見て月の向こう側にあるラグランジュ点L2を目指します。

 打ち上げが延期されていたSLS初号機ですが、再び打ち上げが延期になりました。次の打ち上げは9月下旬となる見込みです。やはり,新型ロケットの開発は順調にはいかないようですね。今回の燃料漏れ原因を明らかにし,無事に打ち上げが成功することを願います。SLS初号機は無人での打ち上げですが、それに成功して、その後に計画されている有人での打ち上げや有人月面探査に順調に繋げていってほしいですね。

Image Credits: NASA

参考URL

NASA「アルテミス1」9月4日に予定されていたSLSの打ち上げを再び延期



https://blogs.nasa.gov/artemis/



https://jp.reuters.com/article/space-exploration-moon-idJPL6N30B006?il=0


Wrote: わたなべ