韓国の月探査機「KPLO」打ち上げ成功

  2022年8月4日、Korea Pathfinder Lunar Orbiter (KPLO) または韓国語での愛称「ダヌリ」と名付けられた月探査機がSpaceX ファルコン 9 ロケットで打ち上げられ、予定の軌道に投入されました。打ち上げは当初8月2日に予定されていましたが、ファルコン9ロケットの追加作業のため延期されていました。

  KPLOは太陽光パネルを展開した状態で幅6.3m、総重量678kgの月探査機です。NASA が提供する超高感度光学カメラ ShadowCamなど6種類の計測機器が搭載されています。愛称のダヌリとは韓国語で月を意味する「ダル」と楽しむを意味する「ヌリ」を組み合わせて名付けられました。

  KPLOは2022年6月にロケットラボのエレクトロンロケットで打ち上げられたNASAの超小型衛星「CAPSTONE」と同じ軌道で月へと向かいます。計画通りに進むと2022年12月16日に月軌道へ投入され、2022年12月31日までに月面から100kmの円形の周回軌道に入る予定です。その後は約1年間月表面の観測を行う計画です。

  KPLOはさらに遅延耐性ネットワークを用いた惑星間インターネット技術の実証実験を行うことが予定されており、「BTS」の「Dynamite」のミュージックビデオを探査機から地球へ送信することも計画されています。

参考

韓国の月探査機「KPLO」打ち上げ成功 2022年12月に月周回軌道へ投入予定



https://www.spacex.com/launches/kplo/



South Korea’s first lunar orbiter on way to the moon


Wrote: わたなべ