インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は2022年8月2日、ZERO用60キロニュートン級エンジンの重要部品であるガスジェネレーター(ガス発生器)の実機モデルでの燃焼試験に成功したと発表しました。
インターステラテクノロジズが開発している軌道投入ロケットZEROとは、全長24m・直径1.7m・重量33tの2段式ロケットで、 100kgまでの超小型人工衛星を宇宙にまで運ぶ性能を持つ予定です。数年前からZERO用のエンジン開発に取り組んでいます。
今回燃焼試験に成功したと発表されたガスジェネレータとは、高温高圧のガスを発生させることで、ロケットの「ターボポンプ」のタービン部分の動力源となる小型の燃焼器です。ZEROのガスジェネレータの大きさは長さ約23cm、直径約12cm、重さ約2kgで、素材はステンレスおよび耐熱合金のインコネル製とのこと。今回の燃焼試験で初めて、実際の打上げに採用する「液化メタン」が燃料に使われました。
インターステラテクノロジズは今回のガス燃焼試験での成功を受けて、エンジンの他の部品と組み合わせた複数の試験を経て、2023年度の「エンジン統合試験」に進むと発表しています。このような発表があると、軌道投入ロケットZEROの開発が着実に進んでいることがわかりますね。まだ気が早いかも知れませんが、ZEROの初打ち上げがいつになるのか気になります。
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【プレスリリース】超小型人工衛星用ロケットZEROのエンジン重要部品「ガスジェネレータ」の燃焼試験に成功しました
Wrote: わたなべ