ハワイ大学マノア校の研究チームの地球外生命の痕跡を見つけるための革新的な科学機器を開発したと論文が、2022年6月17日付けで「Nature Scientific Reports」誌に掲載されました。
Compact Color Biofinder,(コンパクト カラー バイオファインダー)と名付けられた装置は、レーザー照射装置から355 nm と 532 nm の波長のレーザーを照射し、特殊なカメラを使用して広い領域をスキャンし、アミノ酸、化石、堆積岩、植物、微生物、タンパク質、脂質などの生体物質の蛍光シグナルを検出します。この装置は、コロラド州、ワイオミング州、ユタ州にある 3,400 万から 5,600 万年前のグリーン リバーの岩層から見つかった魚の化石に含まれる生体残留物を検出するのに成功したとのことです。
この装置を使用することで、化石から生体残留物を検出できたことで、もしも火星や他の惑星を探査するローバーに搭載されていれば、たとえ何百万年も前に死んだ生物だったとしても、その痕跡を検出するための観測をすることができるようになるということです。
化石になっても生体としての残留物が観測できるというのは、どれくらい古いものまで有効なのかはわかりませんが、もしこのコンパクトカラーバイオファインダーが火星探査用のローバーに搭載されれば、過去に生命が存在していた証拠を発見するのに協力なツールとなりそうですね。
UH-developed tool can detect ancient life on Earth and beyond
https://www.nature.com/articles/s41598-022-14410-8
Wrote: わたなべ